主な痔疾患の症状



脱出 
 排便のたびに痔核が肛門から飛び出しますが自然に肛門内に戻る痔核、飛び出した
痔核を指で押し込まなければ肛門内に戻らない痔核、歩いたり運動したりするだけで
飛び出してしまう痔核、常に飛び出している痔核など程度はさまざまです。 痔核が
脱出したまま大きく腫れて肛門内に戻らなくなると嵌頓(かんとん)状態となり痛くて
大変です。 またポリープが脱出する場合もあります。

出血
 排便後に出る真っ赤な出血は、紙に付く程度からシューと走るように出血するものまで
いろいろです。 たいていは痔核や裂肛が出血の原因です。しかし時には直腸の潰瘍や
腫瘍からの場合もあります。 粘液の混じった出血や、どす黒い出血はもっと奥の大腸や
胃・十二指腸からの出血の可能性があります。

痛み
 痛みは体に異常が起きたことを知らせる警報です。 裂肛では排便のたびに裂けるような
痛みがあり、肛門周囲膿瘍ではズキズキしたり奥の方の重苦しい痛み、あるいは咳のたびに
ひびく痛みがあります。 肛門周囲に分布する神経による痛みの場合もあります。

うみ
 肛門の周囲がじめじめし下着が汚れるようなことがありませんか? 肛門周囲がはれて
痛みや血膿がでてくるようなことは?  このような状態が長引いているとすれば、単なる
おできではありません。 肛門の奥からの細菌感染が起因して肛門周囲にうみが貯まる
肛門周囲膿瘍や、更にうみのトンネルが広がっていく痔瘻が考えられます。 これらは放置
すると徐々にうみが広がり、難治性になるので早期ににしっかり治療する必要があります。



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